住宅の購入時期で悩んでいる人「やっぱり住宅は金額も大きいし消費税増税前に購入した方がいいのかな?それともみんなそう考えるから待った方がいいのかな?」

2019年10月の消費税10%への増税が近づくにつれ、このような悩みを持つ方は多いと思います。

・消費税10%増税はいつ?
・前回2014年4月(5%→8%)の時はどうだったの?
・結局いつ買うのがお得なの?

今回はそんな悩みに家づくりのプロである見栄っ張り夫が答えていきます。

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消費税8%→10%は2019年10月実施(予定)

みなさんご存じだと思いますが、消費税が8%から10%へ引き上げられるのは「2019年10月」が予定されています。

当初2015年10月に税率を10%へ引き上げる予定でしたが、8%への増税時に駆け込み需要の反動で消費が落ち込んだことを踏まえ、2017年4月に延期することを表明。その後更に世界経済が危機に陥るリスクを回避する為に2019年10月に引き上げを再び延期しています。

今迄は
・2015年10月予定⇐2014年11月に延期表明
・2017年04月予定⇐2016年06月に延期表明

と、10~11ヶ月前には延期の表明がされている事から、残り8ヶ月を切った現在、延期表明がされていない事から今回は消費税10%増税は免れないのかなと思います。

※政府も今回はマジなはず・・・

消費税10%増税前の引き渡しタイムリミット

消費税増税前の引き渡しタイムリミットは 2019年9月30日 となっています。

2019年9月30日までに住宅の引き渡しを受けた方は消費税8%が適用され、2019年10月1日以降に引き渡しを受けた方は消費税10%が適用されます。

「不動産売買契約」では無く「引き渡し」のタイムリミットが2019年9月30日となっていますので間違えないようにしましょう。

ちなみに注文住宅の場合は経過措置として 2019年3月31日 までに工事の「請負契約」を締結していれば2019年10月以降の引き渡しでも8%の消費税が適用されます。

※だからと言って絶対慌てて契約はしないで下さい!!

住宅購入で消費税が課税されるのは?どこまで?

消費税が10%に増税となると・・・高くなります!!

読者「・・・でしょうね」

これは簡単な問題でしたね。

では・・・

建物本体価格:3000万円
土地価格  :1000万円
外構工事費用:200万円

この場合、消費税込み(10%)でいくらになるでしょうか?

シンキングタ~イム♫

①全部足して4200万円それに10%足して 4620万円
②消費税が掛かるのは建物のみ 3000万円に消費税で3300万円+土地・外構で 4500万円
③土地価格には消費税がかからない 建物3000万+外構200万に消費税で3520万+土地で 4520万円

・・・・

・・・・

・・・・

正解は③ですね!

住宅を購入する際に消費税が課税させるのは「建物本体価格」「それに付随する費用」です。

土地部分については消費されないので消費税は課税されません。

消費税が8%→10%への影響

普段の生活では2%上がっても正直そんなに気にならないですよね。(もちろん積み重なると大変な事になりますが)

100円の物が108円だろうが110円だろうがって感じですよね。

しかし、注文住宅購入の場合、大きな金額となりますので2%の影響はとても大きくなります。

【3000万円の注文住宅を購入した場合】
・3000万 × 8% = 3240万円
・3000万 × 10% = 3300万円
               60万円の差額
【5000万円の注文住宅を購入した場合】
・5000万 × 8% = 5400万円
・5000万 × 10% = 5500万円
              100万円の差額

※住宅を購入する場合2%の増加はかなり大きい

ここまで見ていると増税前に購入した方がお得に感じると思いますが、増税前には駆け込み需要があります。

「消費税が上がる前に購入してしまおう!」という心理が働き、増税前に大量の消費が起きて増税後に消費が冷え込んでしまうという現象です。

では、前回増税(5%→8%)を行った2014年4月はどうだったのか見ていきたいと思います。

2014年4月増税後の新築住宅市場はどうだった?

※国土交通省「新築住宅着工統計」参照

消費税増税前の2013年をピークに大幅に着工棟数が減少しているのが分かります。

特に住宅着工棟数(持家)は1年近く減少を続け3割を超える大幅な落ち込みとなっています

全てが増税の影響だとは思わないですがこれだけの減少があったことは事実です。

もちろん政府も「すまいの給付金」制度を導入するなどして増税後の減少を抑えようとしましたが、結果失敗に終わっています。

もちろん着工棟数が減ればハウスメーカーも必至になりますので、価格面で優遇される可能性は高くなります。

売れる時期のハウスメーカー「おいおい、わざわざ値引きしてやる必要ないんだよ!!うちで建てたいやつらはいくらでもいるんだから値引きしてまで受注しなくていいよ!年間着工出来る棟数は決まってるんだからちゃんと利益をとらなきゃ!どんどん高値で勝負していけ!!」

 

売れない時期のハウスメーカー「いや~〇〇さん!本日は我がハウスメーカーにお越しいただき誠に有難う御座います!えっ!?金額ですか?そりゃあ頑張りますよ!絶対よそには負けない様にしますので、是非当社で・・・値段もズバッと言って下さい」

 

まぁ、これぐらい対応にも値段にも差がでます。

やはり、売れない時期の方が値段面ではお得となります。

※実際に見栄っ張り家が契約した2017年11月と現在(2019年2月14日時点)ではかなり価格が上昇しています。※見栄っ張り夫はブログを運営している関係から、毎月かなりの人数から価格相談を受けており、その統計ですのでハウスメーカーが価格面で上昇しているのは間違いないです

消費税引き上げによる住宅取得に関する政策は?

予算案、関連税制法案が今後の国会で成立することが前提となりますが(2019年2月15日時点)住宅取得が冷え込まない様に国が政策を用意しています。

①住宅ローン減税
・控除期間が3年延長(建物購入価格の消費税2%分減税(最大))
・今迄は控除期間が10年でしたが3年延長して13年減税となります
※消費税10%が適用される住宅の取得をして2019年10月1日から2020年12月31日の間に入居した場合のみ対象となりますので気を付けてください。

②すまい給付金
・給付額が最大30万から50万円に増額・対象者も拡充
・消費税8%時は収入額の目安が510万以下の方を対象に30万円給付でしたが、10%時は収入額の目安が775万円以下の方を対象に最大50万円給付されます。←これかなり助かる人が増えるはずです!増税後に住宅購入を考えている人は必ずチェックするようにして下さい

③次世代住宅ポイント制度
・自分で住む家を新築したら1戸あたり35万(上限)ポイントあげるよという制度
・商品等と交換できるポイントを発行

1.エコ住宅(断熱等級4又は一次エネ等級4を満たす住宅)
2.長持ち住宅(劣化対策等級3かつ維持管理対策等級2等を満たす住宅)
3.耐震住宅(耐震等級2を満たす住宅又は免震建築物)
4.バリアフリー住宅(高齢者等配慮対策等級3を満たす住宅)

上記1~4に適合する場合、1戸あたり30万ポイント

2019年4月~2020年3月に請負契約・着工をしたもので2019年10月1日以降に引き渡された住宅が適用となります。

④住宅取得等のための資金に係る贈与税非課税措置
・贈与非課税枠を1200万円から最大3000万円に拡大(直系尊属から資金贈与)

※国土交通省HPより参照

上記の表を見て頂いたら「質の高い住宅」と「それ以外の住宅(一般住宅)」となっており非課税となる枠が違います。

【質の高い住宅の基準】
①断熱等性能等級4又は一次エネルギー消費量等級4以上の住宅
②耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)2以上又は免震建築物の住宅
③高齢者等配慮対策等級(専用部分)3以上の住宅

あくまでも住宅購入(もしくは増改築)の為の制度なので贈与年の翌年3月15日までに住宅を購入・さらにその家に居住することが条件となっています!←贈与だけ受けて他の事に使っちゃダメですよ

住宅ローン金利のタイミング的にはどう?

※住宅金融支援機構HPより参照

「今はマイナス金利政策だから住宅ローン金利も最低ラインだ!今が借り時だ!これから金利は上がる一方だから気を付けろ」

まあ、こんな事を言う人が多いですよね。(特にハウスメーカーの営業マンは金利が安い今がお買い得ですよと言ってきます)

確かに30年前は6%とか8%で、現在は変動金利なら0.5%程で借りる事が出来るのでかなりお得だと思います。

しかし、これから金利が上がるかどうかなんて誰にも分からないですよね。

もしかしたらもっと下がる可能性もありますし、上がる可能性もあります。

金利の行く先を予想しても分からないので金利をもとにして家を買うかどうかを考える必要はありません。

住宅購入のタイミングは増税前・増税後 どっちで買うのがお得なの?

で?結局どっちがお得なの?

①注文住宅請負契約を2019年3月31日まで交わす
※まあ、時間は無いですけどこれは特別問題ないでしょう。

②増税の影響は建物のみ(土地は非課税)
※税金が掛かるのは建物のみ!土地は消費税が掛からないので間違えないように

③3000万の注文住宅を建てると60万増加する
※8%→240万 10%→300万と消費税分で60万円増加する

④2014年増税時(5%→8%)は著しく着工頭数が減少した
※前回の増税時(2014年)は住宅着工頭数が減少している→売れない時期だった→各ハウスメーカー必死の顧客囲い込み→価格競争
今回もこれはあると思います。正直100万とは言わないぐらい安くなると思います。

⑤住宅取得による支援策
※まだ確実に決まった訳では無い(2019年2月15日時点)ですが、決まればかなり大きいですよね。
増税分以上にもとが取れそうな気がしますよね!その代わり便乗値上げがありそうですが・・・

⑥住宅金利ローンは気にしなくていい
※これはどうなるか分からないですし、気にしなくていいです。

上記①~⑥分析の結果・・・

増税後に建てる方がお得です!!

読者A「ありがとう見栄っ張り夫!確かにここまで読んできて増税後の方がお得だって分かったよ!ありがとう」

 

読者B「さすが見栄っ張り夫!論理的にロジカルに沿った分析と結果・・・今の住宅業界にここまで論理的に物事を考えれる人がいるだろうか?いや!いない!!」

 

見栄っ張り夫「まぁまぁ、そんなに褒めなさんな!住宅ブロガーとして当たり前の事をしたまでですよ!私はね・・・(ちょっと間を開ける)みんなが気持ちよく良い家を建ててくれれば、それで幸せなんです・・・(遠くを見つめる)

見栄っ張り夫「住宅購入は増税後がお得です!!ドヤッ」

 

読者C「・・・・・じゃね」

見栄っ張り夫「えっ!?どうしましたか?何か悩みがあるのなら住宅ブロガーの見栄っ張り夫に相談して下さい」

読者C「前回の増税時は着工棟数が減ったかもしれないけど、今回も減るかどうか分からなくない?もしかしたら家を建てたい人が更に増えて→建物価格上がる→さらに消費税も上がるって二重苦になる可能性もあるじゃん?国の政策だってどうなるか分からないし!!」

 

見栄っ張り夫「いや、そりゃあそうですけど・・・もう、そんな事言ったら未来の事何も言えなくないですか・・・ドラゴンボール見て「なんで手から気が出るのか意味が分からない!」コナン見て「コナン君が行くとこって絶対事件あるよね!」とか言っちゃう人ですか・・・まあ、夫も今回が消費税増税前・後どっちで住宅を購入するのがお得か?ってテーマだったんで分析しただけで、本音を言うと・・・・

どっちでも良いんじゃない!!
って思ってますよ!!

決して勘違いして欲しくないのは、投げやりでどっちでも良いんじゃない!と言ってるのでは無くて

未来の事は誰にも分からないし

家族で話し合って本当に欲しいと思えば、増税前だろうが増税後だろうが、金利が多少あがってようが気にせず購入していいと思います。

はい!という事で「消費税増税前・後どっちで買うのがお得か?」と聞かれたら

そんな事気にせず欲しければ買う!です



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