むかしむかし、ある所におじいさんとおばあさんが住んでいました。
この、おじいさんとおばあさんは二人でひっそりと田舎工務店を経営していました。
おじいさんは山へ建築に必要な木を拾いに
おばあさんは川へ建築に必要な石を拾いに行きました。
おばあさんが川で石を拾っていると、ドンブラコドンブラコと大きな四角い箱が流れてきました。
「おぉこれは良い資材になりそうだ」
おばあさんは大きな四角い箱を広いあげて家へ持ち帰りました。
そして、おじいさんとおばあさんが箱を資材にしようと、電動ノコギリで切ってみると、なんと中から元気な男の赤ちゃんが飛び出してきました。
「これはきっと神様の思し召しだ」
跡継ぎのいなかった、あじいさんとおばあさんは大喜びです。
四角い箱から生まれた男の子をおじいさんとおばあさんは「セキ男」と名付けました。
セキ男はスクスク育って、やがて立派な営業マンになりました。
そして、ある日セキ男が言いました。
セキ男「ぼく、鬼が島へ行って、沢山注文住宅を受注してくるよ」
おじいさん「鬼が島だって・・・あそこはダメじゃ・・・あの地域は積水ハウスやヘーベルハウス、住友林業などの立派でおしゃれなハウスメーカーが混在している激戦区!!わしらの様な弱小工務店など相手にされない・・・」
セキ男「試したいんだ!!自分の力を鬼が島で試してみたいんだ!!」
そう言うセキ男をおじいさんとおばあさんは止める事が出来ずに、キビ団子を持たせ見送る事にしました。
旅の途中でイヌに出会いました。
犬「セキ男さん、どこへ行くのですか?」
セキ男「鬼が島へ注文住宅を受注しに行くんだ!!」
犬「それでは、お腰につけたキビ団子を1つ下さいな。お供しますよ」
セキ男「は?何故お前にキビ団子をやらないといけないんだ!これは大事な食糧だぞ!しかも何で上から目線!?っていうかお前がついてきたからって注文住宅を受注できるのか?あっ!?」
セキ男の勢いあるメンチにビビったイヌは逃げ出しました。
そうです。セキ男は、おじいさんおばあさんに甘やかされて育てられたせいで、田舎ヤンキーになってしまっていたのです。
その後、サル・キジと続けて出会いましたが、セキ男のメンチにびびって逃げ出してしまいました。
そして、こんどはライオンに出会いました。
ライオン「セキ男さんどこへ行くのですか?」
セキ男「えっ?いやっ…あの…ちょっと鬼が島まで注文住宅を受注しに行こうかなぁ…なんて思ってまして…」
セキ男は明らかにライオンにびびっていました。
ライオン「それではお腰につけたキビ団子をひとつ下さいな。お供しますよ」
セキ男「いや、ライオンさんひとつと言わずに全部食べて下さいよ!いやだなぁ…そんな遠慮して…あっ、なんなら肉かなんか買ってきましょうか?すぐそこにイオンがあるんで…牛と豚どっちがお好みですか?念の為、鶏肉も買ってきましょうか?100kgで足りますか?」
こうしてライオンの仲間になったセキ男はついに鬼が島へやってきました。
鬼が島では積水ハウスやヘーベルハウス、住友林業がおしゃれな展示場を構え優秀な営業マン・優秀な設計士を携え営業活動を行っていました。
積水マン「いらっしゃいいらっしゃい、今ならおしゃれな注文住宅が3割引きだよー」
ヘーベリマン「うちなら比類無き壁、この壁なら桃太郎が来ても大丈夫だよ」
林業マン「いやーやっぱり木の家でしょ。温かみが違うよー」
消費税増税前という事もあり、鬼が島の注文住宅事情はとても活況でした。
そんな中、セキ男もおそるおそる営業活動を開始しました。
セキ男「もしよかったら、うちで家を建てませんか?」
鬼「君なんてハウスメーカー?」
セキ男「いや、ぼくは田舎工務店なんです・・・」
鬼「へー田舎工務店ね。聞いたことないけど、どんな家を建ててるの?」
セキ男は過去に建てた家の写真を見せました
鬼「う~ん・・・ちょっと厳しいかな、これ木とか石で造ってるけど耐震性とか大丈夫なの?Q値とかは?」
セキ男「えっ?タイシンセイ?キューチ?」
田舎で家を建てていたセキ男は都会の仕様にまったくついていけませんでした。
来る日も来る日も家が売れないセキ男・・・
セキ男「もう駄目だ・・・諦めて田舎に帰ろう・・・」
ライオン「ばかやろう!!何諦めてるんだよ!!君はまだ若い、これから勉強すればいいじゃないか!!」
バシーン!!
軽く叩いたつもりのライオンでしたが、そこはライオンの力、セキ男は大けがを負ってしまいました。
しかし、それが功を制したのか、セキ男はベッドで横になっている間に建築のなんたるかを一生懸命勉強し他ハウスメーカーと変わらない技術を手にいれました。
軌跡的に大けがから復活したセキ男は以前の田舎ヤンキーでは無くなっていました。
ダボダボだった腰パンはスーツへ、長かった茶髪の襟足はしっかり刈り上げられていました。
セキ男「この3年間で他ハウスメーカーと変わらない技術を手にする事は出来た・・・しかし他社に勝つにはこれだけでは足りない・・・どうすれば・・・」
悩むセキ男・・・
セキ男「それにしても今年の夏は暑いなぁ…これが温暖化現象ってやつなのか?暑いなぁ・・・・」
セキ男「!!!!!!」
セキ男「暑い!?これだけ暑いってことはそれだけエネルギーがあるのでは?しかも太陽は1年中ある!もしこのエネルギーを注文住宅に活かす事が出来れば・・・」
その後、セキ男は太陽の力を住宅に活かせないか研究に研究を重ねました
セキ男「完成したっ!!太陽光システム!!」
ライオン「太陽光システム?なんだいそれは?」
セキ男「これはね、太陽のエネルギーをこのソーラーパネルっていうものに溜めて、それを必要な時に必要なだけ使える装置だよ!よし!これで戦えるコマは揃った。さあいくぞ!!」
ライオン「ちょっと待ったーー!!これだけの商品を開発したんだ田舎工務店という名前では駄目だ。何か他社に対応出来る名前を考えるんだ」
セキ男「新しい名前か・・・確かにいつまで田舎工務店ではダメだね・・・現在、鬼が島地区で売上ナンバーワンを誇っているのは積水ハウス・・・セキスイハウスか・・・セキスイハイムにしたら名前似てるし間違って買ってくれる人いるかもっ!!よしっこれでいこう」
ライオン「本当に大丈夫?積水ハウスに訴えられたりしない?」
セキ男「だぁ~いじょうぶだよ!!いざとなれば、おれの名前がセキ男だからセキをつけて後はゴニョゴニョごまかすからwwwそんなに心配しなくても大丈夫!!あっそうだ、ついでに、いつまでもライオンってのも味気ないから、名前を考えよう・・・ぼくたちの未来がつまった新商品・・・そしてライオン・・・みらい・・・らいおん・・・「みらいおん」よし!!これだ」
みらいおん「みらいおんか・・・良い名前だね、ありがとう」
こうして、他社には無い画期的な「太陽光システム」を引っさげ営業活動を行った新会社「セキスイハイム」は鬼が島で多大なる成果を挙げ、世界ナンバーワンのハウスメーカーへとなっていったとさ
めでたしめでたし。
これが「セキスイハイム」「みらいおん」誕生の瞬間と言われています。
信じるか信じないかはアナタ次第です。
※諸説あります

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